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   データ保護機能RAIDについて
 
近年のPCの普及にともない、データの重要性も年々その重みを増しています。以前であれば、数人に対してPC一台が割り当てられる程度が普通でしたが、今や一人一台が普通です。それにより、作成されるデータの量も増加し、各個人のノウハウの蓄積もPC上になされる事が多くなりました。
また、これまでは紙ベースや別の媒体で管理されていた共有情報もPCで扱われるようになりました。議事録やホワイトボード、スケジュールの管理や勤怠管理などがそうです。最近では、さらに受発注伝票の発行管理や施設予約、ナレッジ共有なども組み合わせた「グループウェア」に、あらゆる情報が収斂されるケースが増えてきています。このような状況から、作成・管理されるデータの量も以前とは比べものにならないほど大きくなっています。

また、見逃せないのが「内部統制」の開始によるデータの保管ニーズです。基本的に内部統制が義務となるのは大企業だけですが、それ以外の企業にも社会的責任としてデータを保管することが求められつつあります。データ保全の信頼性が求められてきているのです。
このような状況の中、自然とRAIDが普及してきているというのが現状です。
トラブルに備えてバックアップを取ることは非常に重要です。この例でも、「明日になれば」データは取り戻せるので、最悪の事態は避けられたわけです。しかし、問題は復旧までに時間がかかるという事。それまではデータを使用できませんから、丸一日分の業務が損失になると考えられます。上記の様に締め切り間際のデータの場合ももちろんですが、毎日当たり前に使用していたデータにアクセスできなくなるというのは、想像以上にロスが大きいものです。RAIDを導入する最大の目的は、この「時間のロス」をなくすこと、つまり「冗長性」を確保することなのです。
RAIDでは「複数のHDDを使用することで、HDDの故障を担保する」仕組みを実現します。例えばRAID5の場合ならばHDDは最低でも3台使用されますが、万一この内の一台のHDDが動かなくなっても、システム自体は残りの2台のHDDだけで稼働を続けることができる仕組みになっています。
この仕組みを導入していれば、先の例の様に「復旧するまではデータを使用できない」ということもありません。とりあえず動いている2台のHDDで稼働を続け、その間に壊れたHDDを新しいものに交換することで再度3台の「冗長性のある状態」に復元することができます。
●データ保護用/RAID1 , RAID5 , RAID10
●高速化用/RAID0 , RAID10

RAID0 RAID0 HDD2台以上 2台以上のHDDを組み合わせて一つのストレージとして扱う仕組み。
データはブロック単位で分割されて複数のHDDに対して同時並行的に処理される為、通常よりも処理速度が高速になります。
反面、冗長性は備えておらず、構成するHDDのうちどれか1台に障害が発生するとシステム全体が動作不能となり、全てのデータへのアクセスが不可能となります。なお、「RAID」の「R」=冗長性(Redundancy)を持たない事から「RAID」には含まれないとの解釈もありますが、ストライピングはRAIDにおける高速化技術の基本となっており、多くのRAID製品でサポートされています。
RAID1 RAID1 HDD2台以上 2台以上のHDDを組み合わせて同一データを複数のHDDに書き込み、HDDのコピーを用意するというシンプルな方法で耐障害性を高めたもの。
1台のHDDに障害が発生しても、他のHDDでデータを処理できるため動作不能に陥ることはありません。
ただし、同じ内容が複数台のHDDに保存される為、データ保存領域として利用できる容量は、構成するHDDの合計容量の1/2以下となります。
RAID5 RAID5 HDD3台以上 ストレージの大容量化と速度向上に加え、耐障害性も実現できるRAIDレベル。
データはRAID0同様に分割して書き込まれるのに加え、同時に「パリティ」と呼ばれる冗長コードが生成されて書き込まれるのが特徴。
これにより、構成HDDのうち1台に障害が発生しても、残りのデータとパリティを元に欠損したデータを算出、完全な状態のデータを生成することができます。また、RAID4ではこのパリティが特定の一つのHDDに書き込まれるのに対し、RAID5ではパリティを各ドライブに分散して書き込みます。その為、特定のパリティドライブに対する負荷が減る為、高速化が図れます。
(例えば3台構成のRAID5アレイでどのHDDに障害が発生しても、残りの2台構成の状態でシステムとしては稼働可能。欠損したデータは毎回演算によって算出される為、速度は低下する。)
ただし、構成HDDのうち2台以上に障害が発生した場合には動作不能となり、データの再生・回復も不可能となります。
RAID10 RAID10 HDD4台以上 RAID1とRAID0を組み合わせて、
・容量の増大
・速度の高速化
・耐障害性の向上
を狙った技術です。
RAID10は、複数のミラーセット(RAID1)をストライピング(RAID0)したもので、RAID0+1と混同されがちですが、冗長性の面でメリットがあります。

簡単に言うと、ストライピングされる各HDDがそれぞれ2重化されている状態となりますので、それぞれのミラーセットの両方のドライブが同時に壊れなければ、継続稼働可能です。
 
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